競泳の日本学生選手権(インカレ)が1日、東京辰巳国際水泳場で開幕し、白血病で長期療養していた日大2年の池江璃花子(20)=ルネサンス=が女子50メートル自由形に出場した。予選を25秒87で突破し、決勝は25秒62で4位だった。復帰2戦目で、12月に開かれる日本選手権の女子50メートル自由形標準記録(25秒94)を突破。1年7カ月ぶりの実戦復帰を果たした8月の東京都特別水泳大会の記録(26秒32)より0・5秒以上縮めてみせた。池江の主な談話は次の通り。 【写真特集】池江1年7カ月ぶり実戦 50自、26秒32 ◇今回はポジティブな試合になった 終わってほっとした。インカレを目標として頑張ってきたので、感慨深かった。泳ぐ前から感情がわき上がってくる時もあった。 口には出していなかったが、25秒8が出たら良いなと思っており、予選から出た。出し切った感があったので、決勝は予選みたいに変な緊張感もなく、気持ちよく泳げた。4番という結果はすごく悔しいが、今の段階では上出来すぎるかなと思う。思ったより速いタイムで驚きだった。 (8月29日の)東京都の試合の前は不安の方が大きかった。恥ずかしさというか、自分が細い体で、前と違う自分を見せるのが恥ずかしいのもあったが、今回は楽しみの方が強くて、自信があってポジティブな試合になった。前回の試合で不安要素が大きいままレースに臨んで、このままじゃダメだと思って切り替えて、とにかく練習から楽しもうと泳いだら良い方にタイムが上がっていった。 まだまだこれから長いし、自己ベスト(日本記録の24秒21)から1秒以上遅れている。(闘病後の)第二の人生として自己ベストを出して満足感はある。この調子で頑張りたい。